人ならざる者
全国の跡部には、そっちへいかないで、だめだよ、跡部、跡部…って泣いて縋り付きたく思う瞬間があって。でもそれがなんなのか自分でもわからなくて…それがなんでなのかが疑問だったんですけど、テニミュ3rd氷帝公演中にすっきりしましたので、メモ。
「そっち」っていうのは、「人ならざる者」に跡部がなってしまう気がしてた、ということなんです。
わたし的に「人ならざる者」と言うのは幸村くんを筆頭に(考えが甘く印象で語りますので異論があると思うのは承知です)リョーマくん、平等院さん、鬼先輩なんかが思い当たるんですけど。手塚をどっちにおくか微妙なライン…まあ人間離れした強さやプレイスタイルとかを示すんです。
跡部が、氷の世界を披露した時に宍戸さんが言う「跡部 不可能を可能にしやがった」という台詞。これを聞いた時にすごくどきっとして。人が踏み込めない境地に跡部は行ってしまったの? って思って。
「死角を突かれてはどんな動きのいい選手でも反応できない」と手塚が言うんだけど、それはどんな選手でも跡部の相手にはならないってことで、跡部は本当に本当に、世界の頂点にひとりぼっちになってしまうんじゃないかって思って。(頂点であるということ - bouyant http://uki0528.hatenablog.com/entry/2016/07/23/000000)
「氷の世界」が完成した時には、跡部はもう転ばなくなってしまう。転ばなければ立ち上がらない。立ち上がらなければ、進化はできない。跡部が、跡部ではなくなってしまうと思った。
氷山の頂上に氷付けとなって、一生そこから出てこないんだろうと思った。でも、リョーマくんがそこから連れ出してくれた。手塚ゾーンで氷の世界を打ち崩したことによって、「氷の帝王が熱くなっている」=氷の世界から、灼熱のテニスコートに跡部を連れ出して来てくれた。
それが全国大会か…! と、今日理解した。関東大会からの全国大会めっちゃ面白いな。氷帝戦面白いなあ!