わたしが観たテニミュ3rdS氷帝戦2016年7月23日夜公演の話
わたしが観た「ミュージカル『テニスの王子様』3rdSEASON青学vs氷帝」2016年7月23日夜公演の話をします。
本当のところかどうかはわかりません。わたしにはこう見えたという体で、またおたくの妄言だとハードルを下げに下げていただけたら幸いです。
今日、三浦くんが台詞飛んだよね? 跡部の、一番の長台詞。
という話の前に、まずその前の一騎打ちの出来。今日の一騎打ち本当に最高で、手塚跡部甲乙つけ難い声量、気迫、熱気の籠った歌声。その後三浦くんが乗ってきて、今日ラ行ナ行の滑舌がいまいちかな、ベンチワークも姿勢変更が多いし、疲れてるかなと思ってたんだけど、心が震えた。そして三浦くんは一騎打ちのあと台詞も湧き出るようになって、叫んで、走って、ボールを捉えて。本当に最高だった。
でも「俺は、俺は思い違いをしていた」からの長台詞。
最初は息が切れてるのかなと思ったんだけど間が空きすぎる。これじゃ次のラリーまでに台詞が終わらない。台詞飛んでる! って思った瞬間に息ができなくなって、テニミュの世界が壊れるって思った。背筋が凍った。
こんな跡部が時間を流しているシーンで三浦くんが詰まったら、試合が止まり、物語が破綻し、決着がつかない。
三浦くんは焦燥感を煽るような音楽の上に、たっぷり間を取って思い出しながら、ひとつずつ台詞を重ねて、絞り出すようにいつもと違うタイミングで跡部の思いを紡いだ。
ぽつぽつ台詞が出てきた後はなるべく間を抑えて、でも慌てずに、焦らずに、ひとつずつ。
到底間に合わないと思っていた次の跡部のサーブ、三浦くんはトスを上げながら「だから俺も最高の力を一球一球に込めよう たとえこのタイブレークがどれ程続いたとしても!!」と言い切った。もうラリーは始まっていた。
あの極限の状態を乗り切った三浦くんに、心から敬意を表したいと思います。練習不足だとか、そもそもそんな事態を招くべきではないとか、そういう考えもあって然るべきだと思いますが、あの状態をひとりで乗り切った三浦くんは、確かに強く、美しく、頂点にたったひとりで君臨する跡部景吾だった。
わたしは
頂点であるということ - bouyant http://uki0528.hatenablog.com/entry/2016/07/23/000000
という記事で、跡部が一人であるということを説いた。
ただ、跡部はひとりだけど、テニミュの舞台上にいる限り三浦くんがいるからひとりじゃないなあとも思うんです。三浦くんが跡部をほんとのほんとのひとりにはしないでいてくれると思うんです。
2ndの関東氷帝公演、わたしはつねくんが如何に跡部を降ろしてふたりでひとりになれるかを追いかけていたんだけど、3rdの関東氷帝公演は三浦くんが如何に跡部をひとりにしないかを観ていくのかもしれないなあ。
2016.7.24